くせ付け抜群!HSTのCVケーブル事例紹介

「HSTのCV」への置き換えで施工を省力化
きれいな仕上がりの配線ができるように

導入先施設概要

DIC株式会社千葉工場

千葉県市原市八幡海岸通12番地
https://www.dic-global.com/ja/

印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアを誇る化学メーカー、DIC(旧:大日本インキ化学工業)の国内製造拠点の一つで、1962年に操業を開始した。現在ではアクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂など各種ポリマー製品を生産する、関東地区における主力工場に位置付けられている。敷地内には技術棟も設置され、戦略製品の開発も担う。

施工業者概要

栗原⼯業株式会社

⼤阪本社:⼤阪府⼤阪市北区南森町1-4-24
東京本社:東京都港区芝3-24-7
芝エクセージビルディング
https://www.kurihara.co.jp

1919年に大阪で創業した、約1世紀の歴史を持つ設備工事会社。大阪と東京それぞれに本社・本店を置くほか、中国・四国・九州など各地に支店を置き、全国各地で電気・計装、情報通信・空調衛生・防災防犯など各種の設備工事を手掛ける。また海外でも、支店や現地事務所、関連会社を東南アジア諸国や中国に展開している。

「HSTのCV」を使用し始めてから、ケーブルが曲がりきらないといった問題に直面することが減りました

栗原⼯業株式会社 東京本店 東関東⽀社
DIC(株)千葉工場作業所 主任

中上 康久

POINT
  • ●曲げ癖をつけやすく施工時の苦労が軽減された
  • ●配置の都合で曲げ代が限られる箇所でも、きれいに施工できるようになった

ポリマー製品の開発・製造で長い歴史を持つ化学工場の工事を担当

印刷インキのメーカーとして創業し、そのインキの基礎である有機顔料や合成樹脂などの素材技術をベースとして事業領域を拡大してきたDIC株式会社。現在ではパッケージング&グラフィック、カラー&ディスプレイ、ファンクショナルプロダクツの3つの事業部門で、先進素材やその加工品、さらにソリューションまで幅広く手掛け、社会のさまざまな領域に関わっている。そのDICの国内製造拠点のうち、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂など各種ポリマー製品の生産において関東地区の主力工場に位置付けられているのが、市原市にある千葉工場だ。

このDIC千葉工場の敷地の一角に事務所を置き、工場内での各種工事を請け負う事業者の1社が、栗原工業株式会社だ。創業100年の歴史を持つ設備工事会社で、電気や計装など幅広い分野の設備工事を手掛けている。同社のDIC千葉工場内作業所では、主に建屋内外の電気系や計装系などの工事を担当している。

ケーブルの曲げ癖が
つけやすくなり作業を短時間で簡単にできるように

しかし設備工事には同作業所ならではの難しさもあったという。電気系の工事では、建屋内の二次配線と屋外の一次配線側の両方を担当する。一次側の工事では施工に伴い停電させる範囲が広く、工場の操業に与える影響も大きいため、計画通りの限られた時間内で完了させなければならない。だが、そこで使われる太い電力ケーブルは設備や機器の配置に合わせて曲げて変形させる作業が大変なものであったという。

しかし、住電HSTケーブルのCVケーブルを使い始めてから、新設工事の業務負荷に変化が生じ始めた。栗原工業 東京支店 東関東支社 DIC(株)千葉工場作業所 主任の中上康久氏は次のように説明する。
「最近では、新規の設備工事からHST製CVケーブルを徐々に使い始めています。以前のケーブルでしばしば発生していた『なかなか曲がりきらない』といった問題に直面せずに作業が済むようになりました。あまり苦労することなく、きれいに短時間で曲げ癖をつけて施工を完了でき、これがこの製品の効果なのかと実感しました」

機器を新設する場合、従来使っていた機器と端子の位置が異なることもあれば、当然ながら配線のレイアウトの仕方もその都度変わってくる。そのため、ケーブルの曲がりをそのときの条件に合わせて調整していく必要がある。その際に適切な曲げ癖をつけておかないと、ケーブルの弾力で機器の端子台やセパレーターなどに余計な力を与え、破損させかねない。しかし、従来製品より弾力を弱め、曲げる際の力を軽減し、曲げ戻りも抑えられる同製品を利用することで、そのようなリスクも低減できるようになった。

ケーブルの曲がり方の
見た目も綺麗にまとまるように

また栗原工業では、作業時の負担だけではなく配線の仕上がりに対してもメリットを示している。 「電線管や地下ピットの配置の都合で曲げ代がないところなどは、盤に収まるようケーブルを大きく迂回させるなど、余計な手間が増えることもあります。我々としても、またお客様であるDIC様にとっても、見た目を含めきれいに曲げ直したいところですが、作業時間の制約もありますし、いびつな形で諦めざるを得ない現場もありました」(中上氏)

機器への接続部などの曲がり方もきれいにまとまり、顧客であるDICが施工結果を確認する際にも、いびつな曲がり方を指摘されることはないという。
最後に中上氏はHSTのリニューアルCVに対して次のように総括する。
「容易に曲げ癖をつけられるようになったので、引きやすい、入線しやすい、盤に収めやすいといったさまざまなメリットが得られています。工事の時間短縮も見込めるでしょう。曲げ代に余裕がない箇所でも収まりが良くなるので、その点でも余計な作業が減らせます。例えば、化学工場ならではの防爆エリアでは小さな接続箱の中で曲げ代の問題に直面しがちですが、こういった箇所にもこのケーブルならうまくいくことでしょう」

くせ付け一発 HSTのCV シリーズ

架橋ポリエチレン絶縁ビニルシース
電カケーブル