くせ付け抜群!HSTのCVケーブル事例紹介

「HSTのCV」で施工が順調に進み、作業員たちからも高評価

導入先施設概要

東京大学様
目白台インターナショナルビレッジ

東京都文京区目白台三丁目28番6号
https://www.u-tokyo.ac.jp/

東京大学が2019年9月に開設した、宿舎と研究の複合施設。旧東京大学附属病院分院の跡地を利用して建てられた。約1000人の留学生および日本人学生、研究者が暮らす国際宿舎は、さまざまな文化的背景を持つ人々が共に暮らせるよう多様性を意識した設計に。居住者どうしが日常生活の中で自然に交流を図れるよう工夫され、併設の産学連携拠点や地域との接点も配慮している。

施工業者概要

株式会社トーエネック

愛知県名古屋市中区栄一丁目20番31号
http://www.toenec.co.jp/

1944年、愛知、静岡、三重、岐阜県の東海4県下に所在した有力電気工事業者23社が合併して設立された、中部電力グループの総合設備企業。中部地方のみならず東京や大阪にも本部を置くほか、北海道から九州まで全国各地に支社や支店を展開、海外にも子会社や事業所などを東南アジア諸国や中国に持つ。従業員数は2020年3月31日現在で4,858名。

作業員からも好評で、
苦戦しそうだと思った箇所も想定より手間取らず
順調に施工できました

株式会社トーエネック 東京本部 内線部
工事 第二グループ 副課長

武藤 鉄三郎

POINT
  • ●曲がり箇所の多い幹線を順調に施工完了
  • ●作業員からも「やりやすい」「引っ張りやすい」と好評
  • ●施工しやすくするための余分な配慮も不要に

東京大学が新たな挑戦の象徴として数々の工夫を盛り込んだ複合施設

東京大学が2019年9月に開設した「東京大学目白台インターナショナルビレッジ」は、主に留学生を念頭に多様性を重視した宿舎と研究の複合施設として設計され、現在では約1000人が暮らしている。20~30人ほどのブロックを単位として設けたシェアスペースから、ブロック間の交流が可能な各種共有スペース・設備まで充実させ、一部は地域住民にも開かれた場としている。

こうした基本構想を手掛けたのは、東京大学の教授が主体となり組織された東京大学キャンパス計画室だ。東京大学の新たな挑戦の象徴として、多様な文化的背景を持つ住民に配慮すると同時に、時代の要請に応じて施設の運用形態を変化させられるよう柔軟性も両立させた工夫を盛り込んだという。設計も、キャンパス計画室を中心に東京大学施設部や建設工事請負者の鴻池組などが加わって行われた。そして電気設備施工は株式会社トーエネックが担当した。

図面から電気施工が大変だと感じて「作業性の良いケーブル」の活用を相談

目白台インターナショナルビレッジの電気施工に携わったトーエネック東京本部内線部工事第二グループ副課長の武藤鉄三郎氏は、最初にその図面を目にしたときの印象をこう語っている。

「まず感じたのは『幹線が大変だ』ということですね。施設全体が平面的に広い上に、蛇行したリニア棟が厄介です。ケーブルを横に曲がりくねらせて取り回す必要があります。屋外設置のキュービクルから地中を通して建物内へ幹線を引き込む際にも、他の配管などが多数あり、それらを避けながら施工しなければなりません」

また、他ではあまり使われない特殊な照明器具を用いる箇所があったことも影響している。武藤氏は「こうした照明は収まりの問題が生じがちですし、そもそも建物内の梁下スペースがギリギリで、やはりさまざまな配管を避けるために、ケーブルが硬いと施工が大変だろうと思いました。戸数の多さも含め、全体では一般的な集合住宅などに比べ5割増しくらいの手間がかかると予想されました」と話す。

本施設では、規模が大きいだけあって幹線の容量も相当なもので、太いケーブルが必要だ。その幹線ケーブルを何カ所も曲げて施工しなければならない本施設では、他の案件よりケーブルの硬さが施工の難度に大きく影響する。柔らかいケーブルを確保する必要があると考えた武藤氏は、ケーブルの販売代理店に相談したという。
「その代理店は、近年お世話になることが多い住電HSTケーブルの代理店で、我々が抱える課題を住電HSTケーブルに伝えてくれました。すると、この案件では全量分、リニューアルされたばかりの“くせ付け抜群”のCVシリーズを提供してくれることになったのです。」

実際に使ってみて柔らかさを実感
作業員からも高い評価で施工は順調に

こうして柔軟なケーブルを確保したトーエネックは、順調に施工を進めることができたという。
「HSTのリニューアルされたCVケーブル」を実際に触ってみると柔らかさを感じましたね。作業員たちからも『やりやすい』『引っ張りやすい』と評判です。作業スピードも早くなり、苦戦しそうだと思っていた難所も想定より手間取らずに済みました。作業に手間取るなどして工期が長引けば、人員確保の面でも懸念となった可能性がありますが、躯体工程が計画通りに進んだこともあり、工期の面では順調な現場となりました」(武藤氏)

住電HSTケーブルでは、同製品の在庫切り替えを進めたことで、現在では多くの品種・サイズで利用可能となっている状況だ。それに対して武藤氏はこう期待を寄せる。

「目白台インターナショナルビレッジのように難所のある現場は、これから増えてくると思われます。多くの建物で配線スペースが狭くなる傾向があるからです。免震の建物へ幹線を引き込む部分など、余長を作る必要がある箇所も、HST製CVケーブルなら通常品より収めやすくなるでしょう。また工場や物流倉庫など工期が限られるような現場でも、施工性の高いケーブルは役立つと思っています」

くせ付け一発 HSTのCV シリーズ

架橋ポリエチレン絶縁ビニルシース
電カケーブル